「史跡」は、歴史上の遺跡にほかなりません。高梁川流域での史跡は、大規模なものは少ないものの、多様に分布・残存しています。これは、古来、それぞれの地域が独自性をもち、とくに競うことなく共存してきたからといえます。備中人の気質とも相通じるでしょう。そうした「穏やかな歴史文化」を、いまいちど見直して継承していきたい、と思います。