金谷から哲多町花木にかけての一帯(河本ダム周辺)には石灰岩と花崗岩との接触部があり、スカルン帯を形成しています。これらの堆積岩が、中生代の火成活動によって噴出した花崗岩の熱の影響を受けて、石灰岩は大理石に、チャートや泥質岩は珪灰石・ベスブ石・ざくろ石などを含むスカルンに変化しました。石灰岩は風化浸食に弱いため窪み、スカルンは石英を主体とし硬く浸食に強いため、全体として凹凸のある縞状の岩体となり、崖をつくっています。この縞模様から「縞嶽」と名づけられたものであり、阿哲台の地史を知る上でも貴重な場所となっています。