草間の間歇冷泉は、高梁川の支流、佐伏川の岸壁に開口する直径約50cmの穴から噴出する間歇泉です。噴出口は、流水面から約3mの高さにあります。以前は約8mの高さにありましたが、昭和47(1972)年の豪雨により真上の山崩れによって川床が埋まり、現在は岩壁の山麓に位置します。
古くから地元では潮の満ち干と関連があるとし、「潮滝」と呼んできました。間歇周期は5~6時間、1日に4回、約50分間にわたり清涼な水が流れ出ています。地下の石灰洞に水が溜まり、一定量を超えるとサイフォンの原理で地下水が間歇的に噴出します。季節により降水量が異なるため間歇周期も変化します。カルスト地帯での間歇冷泉は全国でも貴重です。