この水藻は、大椿寺だいちんじの北面直下の日当たりの良い谷川にある、暗緑褐色寒天質顆粒体で袋状のものです。ネンジュモ科の淡水性ラン藻類であり、地元では「コトブキノリ」、「コトブキタケ」と呼称してきましたが、岡山大学の調査により「アシツキ」と判明しました。「アシツキ」とは、植物の葦の根元に付着していたことに由来しています。厳寒の1~4月上旬にかけて繁殖します。 この水藻については、『阿哲郡誌あてつぐんし』によると、大椿寺谷川に「寿」と称して、大椿寺開山の玄賓げんぴん僧都そうずが残したという伝説が残っています。