この植物は、タンポポの一種で葉は櫛くし歯状ばじょうに分裂することが多く、裂片れっぺんは幅が狭く線状となっています。花茎は低く、高さが葉の長さを超えることはありません。花は濃い黄色で、在来種のカンサイタンポポと同じような色をしています。 昭和7(1932)年4月、田代たしろ善太郎ぜんたろう氏が哲西町てっせいちょう大野部おおのべで発見し、北村四郎きたむらしろう博士によって、クシバタンポポの和名が与えられた珍しい植物です。分布がごく狭く、かつ貴重ですが、道路拡張や舗装等のため減少傾向にあります。