この層塔の跡は、安養寺本堂の西、一段高くなったところに存在します。 現在は建物の基礎になった石(礎石)が15個、中心の柱を支える心礎が1つ残されています。塔跡は3間×3間で礎石は本来16個あったはずですが、北西の角が1個失われています。 もともとこの地には浅原寺という大寺があり、平安時代から鎌倉時代にかけて栄えていました。この塔跡はその頃のものか、あるいは室町時代にはいって再建された塔のものと思われます。