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北木島の流し雛きたぎしまのながしびな

 「北木島の流し雛」は、北木島大浦の海岸で、旧暦3月3日の満潮時、紙雛を乗せた小舟を海に流す伝統行事です。小麦わら、または、厚紙を利用して小舟(うつろ舟)を作り、帆を立てます。その中に、毎月1体作ってためた12体の紙雛(閏年は13体)と、前後に船頭を乗せます。これにアサリ寿司や桃の花の小枝などを添えて、浜辺から海へと流します。雛を送るのは女の人で、この雛に悩みや病気を託し、また、家族の安全や子どもの健やかな成長を願って、昼の満潮に乗せ、引き潮とともに「加太へ帰って下さい」と唱えながら流します。
 一説には、この行事が始まって、かれこれ300年にもなるといわれています。和歌山市加太にある淡嶋神社の信仰に基づく行事で、元は各家庭でめいめいに流していましたが、現在では観光行事化し、大浦の浜から一斉に流しています。なお、大浦の荒神社のそばに、淡島様の小さな祠がまつられています。

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