日本には、木造建築の伝統があります。ただ、それを長く維持するためには、相応の補修をしていかなくてはいけません。ここに掲げた建造物は、国や県・市の指定文化財を中心にしています。その建築時における構造や技法の評価もさることながら、それ以来の「手のかけ方」があってこその評価であることを忘れてはいけません。ひとり建造物にかぎったことではありません。このマップが、私どもの郷土の歴史文化に今後いかに手をかけて生かしていくかの手引きとなれば幸いです。