この宝塔は、当時尊瀧院におられた
総高約3.8m、 花崗岩製の大宝塔で、方形の壇上積基壇上には格狭間のある基礎を置いています。塔身は円筒、首部・高欄は一石で作られており、高欄には天女が刻まれています。
軸部には正面に座像が刻まれていますが、印相は定かでなく、背面には梵字があったといわれています。笠の形式は通常ですが、軒口の造りや軒反りには、鎌倉時代の特色がよく示されています。また、軒端の四隅には風鐸等をかけるための小孔があいています。
石塔様式などから仁治ごろの造塔はほぼ確かであるとされ、見事な壇上積基壇の中央に立つ宝塔からは、堂々とした姿が伺えます。