この建築は日本式木造灯明台で、味野浜と赤崎浜境の入江の埠頭にあり、文久3(1863)年に塩釜明神の御神燈として、また、浜へ出入りする船の夜間照明のための灯台として建てられました。
この地は
灯明台は桁行一間,梁間一間で、宝形造,本瓦葺の屋根には露盤の上に宝珠が据えられています。高さは約9.7mで、灯室の周囲には欄干を巡らし、その下から四面に裾開きに焼板を張り、基礎部分には花崗岩の切石を用いています。
こうした木造高灯籠形式のものは全国的にも少なく、西洋式灯台に変わる以前の灯台を知ることができる資料として、貴重なものです。