「日咩坂鍾乳穴神社ひめさかかなちあなじんじゃのお田植祭り」は、同神社の春季大祭で、豊作を祈願する祭事です。本祭は、約600年以上前から伝わるとされており、毎年旧暦6月11日に、新見市豊永西の赤馬地区、東の左伏地区の両地区からそれぞれ1地区の当番組により行われます。 行事の内容は、神社での祭典の後、神田で神職による神楽が奉納され、田植えに入ります。両当番組は、獅子頭を牛に見立てて、牛鍬による、耕田、鍬代など一連の行事を行った後、16名の植える苗(杉の葉)を持ち、奏楽に合わせて田植えを行い、その後、神職の豊作祈願の神事ですべての行事を終えます。 田植えに用いた杉の葉を持ち帰り、田畑に立てておけば、病害虫にかからず豊作間違いなしという古くからの伝承が残っており、一般参拝者は、杉の葉を持ち帰り、耕地に立てて豊作を祈ります。