高梁川流域連盟

高梁川流域連盟 > 特集 > 高梁川流域の伝統的な行事と芸能 > 新見市 > 大山神祭り

大山神祭りおおやまかみまつり

 「大山神祭り」は、新見市大佐田治部国司地内にまつられている「大山の神様」の祭りで、別名「一升飯祭り」とも呼ばれています。この祭りは、弓で的を射てその年の稲作の豊凶を占うことや、山の神をまつる祭事であることから年の初めに当たって、その年の稲作の豊饒を祈る祈年祭といえます。
 祭事は、昔から12みょうと名付けられる12戸の主が順番に祭りの大当番を引き受け、さらに大官、小官、給仕人等の役割を決めて行われ、ひきめの祈祷に始まり、順に、配膳準備、大当番による口上、大官挨拶、小官挨拶、配膳、大当番による口上、かけ飯、当受け・当渡し、給仕人による芹出し、その後、各自箸をつけることで終了します。祭典日は、旧暦元年より「えと」を十指で繰り、彼岸より前の「寝丑」または「起き牛」の日とされています。
 「大山神祭り」は、祭祀集団、祭日の決め方、人の神格化、祭祀形態等、異色な特色を持ち、現在の地縁集団の氏神としての国司神社より先行する神祭りと位置付けられています。

totop