芋岡山の尾根の平坦部を中心に南北約25m、東西約10mの範囲に形成された弥生時代後期から古墳時代の埋葬遺跡です。30基の土壙墓が発見され、うち2基からは朱が検出されました。またこの他、古墳時代の箱式石棺が2基確認されています。また丘陵の南側には幅約2mの墓域の境界と思われる溝を掘り、土器を供献していることが分かりました。
生活区域と埋葬地域を明確に分け、死者を丁重に葬る葬送観念が当時の人々の中に定着していたと考えられています。出土土器には立坂型の特殊器台の破片をはじめ、特殊壺・壺・甕・高坏などがあり、出土品は倉敷考古館に所蔵・展示されています。