この大スギは、祇園寺ぎおんじの牛頭ごず天王社てんのうしゃの境内にあります。樹齢は、祇園寺の創建と同じ千余年で、弘法大師こうぼうだいしお手植えの伝説があります。目通り8.5m、根まわり11.4m、高さ37mで、地上4mあたりから順次に数本の枝が出ています。根まわりは県下第一位、目通りでは第2位の巨木です。樹形は荘厳で、いつの頃か天狗がこの樹上に現れたのを見た里人たちが、天狗杉と呼ぶようになったといいます。この樹皮を噛めば、歯痛が止むと言われてきました。