青佐山台場跡は、水島灘を一望できる青佐山の中腹に築造されています。東南方の海に向けて張り出した、高さ約2mの土塁の間から二つの砲門を持つものです。池田家文庫の「青佐山見取絵図」及び「青佐山御台場之図」で確認できます。 台場は、海防のため、文久3(1863)年鴨方藩によって築造されましたが、明治4(1871)年廃藩とともに廃棄されました。尊王攘夷の藩政のもとに、海に面した寄島に築造された市内唯一の砲台場跡を物語る貴重な史跡です。