町家(旧高戸家本宅)建物は、発見された棟礼によると貞享4(1687)年に修理を受けており、県下に残る最も古い江戸時代初期の貴重な町家です。旧高戸家新宅も本宅の建築年代から150年程あとに建てられたとみられ、江戸時代の建築物として貴重なものです。 土蔵は、基礎が長石ながいし二段積みとなっており、これだけの土蔵は近隣には見られません。庭園の築山や庭石は、比較的当時の位置を残しており、動線並びに建物相互の位置関係が確認できます。 高戸家は、江戸時代中期以降名主役をほぼ世襲し、醤油業などを営んだ町家で、江戸時代岡山藩の支藩である鴨方藩の藩主の宿泊所としても使われていました。 旧高戸家住宅(母屋)は、平成10年3月24日に岡山県重要文化財に指定されています。