「茅の輪くぐり」は、正月から6月末までの半年間の役を祓う、夏越の祓で、これから迎える暑い夏を病気等をせず、無事に乗り越えられるようにと残り半年の無病息災を願うための行事です。
茅の輪とは、チガヤで作った輪のことで、神社の参道に設置します。参拝者は、この輪をくぐって無病息災を願います。くぐり方は一般的には、初めに、茅の輪の前に立ち、一礼してくぐります。左廻り、右廻り、左廻りの3回茅の輪をくぐり、最後に神前に進んでお参りします。茅の輪をくぐるごとに一礼してからくぐります。
「茅の輪くぐり」の起源は、『備後国風土記』の蘇民将来の子孫が神の教えにより茅の輪を腰に下げて疫病を免れた故事にちなんでいると伝えられています。この行事は各地区の神社で行われており、阿智神社、足高神社、船穂地区の御崎神社などでも行われています。