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全国から集まった大勢の山伏たちによって行われる「採燈大護摩」は、結界儀式に特色があります。まず、法螺の合図で山伏たちが入場した後、東西南北中央及び鬼門の悪魔を弓矢で射落す法弓の儀式があり、次いで法剣、そして、斧によって護摩壇のまわりの悪魔が切られ清められると伝えられています。「採燈大護摩」は、一般信者にとっては、山での厳しい修行を積んだ山伏に火を焚いて、仏を招いてもらい、自分たちの願事の達成を一緒に祈ってもらうという信仰に支えられています。
燃えさかる護摩の火をあぶれば、ご利益があると信じられており、「採燈大護摩」の火を幾重にも取り囲んだ信者たちは、火を手にかざし、その手を体の各所に当てます。また、守り札を火であぶり、それらを信者に配ります。