高梁川流域連盟

高梁川流域連盟 > 特集 > 高梁川流域の指定文化財(建造物) > 高梁市 > 臍帯寺石幢および石塔婆
高梁市

臍帯寺石幢および石塔婆
ほそおじせきとうおよびせきとうば

関連情報

指定等種別
国指定重要文化財
場所
高梁市有漢町上有漢
時代
鎌倉時代
指定年月日
昭和36年3月23日
所有
臍帯寺
見学
見学可

臍帯寺石幢および石塔婆ほそおじせきとうおよびせきとうば

 有漢町上組大石地区の保月にあるせきどうは、市道脇の山際にあり、石塔婆せきどうばは約150m 下った道脇に立っています。
 石幢は、花崗岩の六角柱の上に六角の笠石と五輪塔を重ねた珍しい石造物です。本来は笠石の上に請花とほうじゅがのりますが、五輪が流用されています。総高は264 ㎝で、正六角柱の径約50 ㎝、一辺25 ㎝前後で、上部がやや細くなっています。
 第一面に7 つの仏が彫られ、造立の趣旨があり、各面に仏と銘文が刻まれています。初七日より十三年忌までの十二尊像を彫り、仏道修業の道標とするとの趣旨で、室町時代以後の十三仏信仰への過渡期を示す貴重な資料として注目されています。第六面に「願主沙彌西信結義西阿 嘉元四年十月廿四日 大工井野行恒 敬白」(1306)とあります。
 石塔婆は釈迦、阿弥陀、地蔵の三尊が刻まれているので、さんぞんいたとも呼ばれています。高さ314 ㎝、幅43 ㎝、厚さ30 ㎝という大きな花崗岩製の板碑です。三尊の下部に「心王念法不可破壊 嘉元三季乙巳十一月十三日 結衆二十八人敬白 大願主 漆 真時 大工 井野行恒」(1305)と彫られています。

totop