高梁川流域連盟

高梁川流域連盟 > 特集 > 高梁川流域の指定文化財(建造物) > 高梁市 > 成羽藩勘定所
高梁市

成羽藩勘定所
なりわはんかんじょうしょ

関連情報

指定等種別
市指定重要文化財
場所
高梁市成羽町下原
時代
江戸時代
指定年月日
平成14年1月31日
所有
個人
見学
見学可

成羽藩勘定所なりわはんかんじょうしょ

 この建物は、江戸時代の成羽藩勘定所で、山崎氏時代の中央役所の面影を伝えており、鬼瓦には山崎氏の家紋である「緋扇之内ニ四ツ目結」が見られ、昔の姿をよく留めています。勘定所は、年貢蔵米管理をはじめ、成羽領財政を支えた高瀬舟運行と運上金管理、領地の約7割を占める山林資源の経営管理、さらには連島や大坂中之島の飛び領支配などを所管しており、成羽領政の心臓部となる重要な役所でした。
 享保15(1730)年の一匁銀札をはじめ、成羽領の古札もたくさん残っており、多量の藩札を印刷発行して幕末維新の財政難に対処した事を記録した村方文書も残っています。重層の頑丈なつちかべで囲い、天井の上にのせた瓦葺きの大屋根など周到な耐火盗防災構造をもった建物で、成羽領政の史跡とともに、江戸時代の建造物として貴重です。

totop