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井原市

釈迦堂
しゃかどう

関連情報

指定等種別
県指定重要文化財
場所
井原市井原町
時代
江戸時代
指定年月日
平成成14年3月12日
所有
善福寺
見学
見学可

釈迦堂しゃかどう

 このお堂は、天正年間(1570年代)、やなぎもとはちろうもんが、毛利家の家臣としてこの地方の領主となり、その曾孫じんもんまさかつが、寛文6(1666)年に寄進した。井原市で確認されている最古の建造物となる。
 単層入母屋造りのお堂で梁行5.4m、桁行5.4m。ケヤキ、ツガ、クサマキを使用している。扉や梁などには、花や人物像の彩色された精巧な彫刻が施され、また、床が鴬張りになっている。天井は小組格子天井、本尊の上には折上小組格子天井、中央には本尊の釈迦如来坐像を安置するための唐様の須弥壇が置かれ、唐獅子の彫刻が施されている。棟札には、「大工 大阪 田中仁左衛門元吉、木下仁左衛門吉次、柳十衛門忠次」と書かれている。
 善福寺は、足利尊氏が南北朝の争乱の際に立ち寄ったと伝えられるところで、足利義満が応永3年(1396)に祈願所として建立した寺である。現在も足利義満の宝篋印塔である鹿苑院殿石塔婆が境内にある。

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