高梁川流域連盟

平成27年度

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平成27年度

高梁川クリーン一斉活動 クリーン一斉行動日として設定した平成27年11月29日に、倉敷市4会場で、清掃活動を行いました。
倉敷市会場では、50団体 1632人が参加し、1.23tのごみが収集されました。(可燃ごみ0.86t、不燃ごみ0.12t、粗大ごみ0.25t)
また、他の多くの流域市町でも日にちを変えて実施しております。
高梁川流域連盟の設立趣旨には、「高梁川は郷土の文化を生み、産業を育てる源であり、流域の人々はこの川を機縁として互いに理解を深め、相親しみ、協力してこの美しい川を守っていかなければならない」と謳われています。
参加された皆様方のおかげをもって、高梁川をきれいにしていただきました。 ご協力ありがとうございました。
なお倉敷市会場(A会場)で行われたゴミの漂流調査の結果は、こちらからご覧ください。

高梁川河川ごみ調査結果

日時:2015 年11 月29 日(日)8:00~10:30

場所:船穂橋東(A 会場)

参加者:倉敷市立第一中学校 生徒33 名、 岡野智博、松原龍之、門乢佑人、水子貴皓、塩飽敏史

調査方法: 11 月29 日(日)に開催された高梁川流域クリーン一斉活動に合わせて、河川に散乱するごみを回収し、その個数と重量を種類別に計測した。当日は、倉敷市立第一中学校生徒及び保護者がボランティアとして33 名参加した。調査にあたっては、12 のグループに分かれ、約30 分船穂橋東(A 会場)周辺のごみを回収した。その後、記録用紙の分類に従ってごみを分類し、その個数と重量を集計・記録した。

調査結果: 本調査で回収されたごみの総個数は、1,019 個、重量は38,058gであった。その他、ギターケース、スピーカーの木枠のようなものも回収されたが、容積が大きく重量が図れなかったので、集計には含まなかった。
内訳としては、個数・重量ともに最も多かったのは紙類で231 個(23%)、5678g(15%)であった。これは、飲料の紙パックなどが多かったためと考えられる。個数では、次いでポリ袋が158 個(16%)、タバコの吸い殻が119 個(12%)であった。
重量では、2 番目が家電製品で5,000g(1 個)、3 番目が車両部品(4,900g、1 個)と続いているが、これらはウォシュレットの便座部分やタイヤといった1 個当たりの重量が大きいものが回収されたためである。
それ以外では、ペットボトルが3,645g(51 個)、ビン類3,510g(10 個)と続いていた。 また、飲料缶で賞味期限を特定できたものは、28 個あったが、そのうち2016 年が賞味期限のものが最も多く20 個、次いで2015 年賞味期限が6 個、2014 年が2 個であった。このことは、河川散乱ごみが現在でも新規で流入し続けていることを示していると言える。
今年度調査の結果、全体としては、紙類やポリ袋、ペットボトル、プラスチック製品、ビン類、タバコの吸い殻といった我々の日常生活から排出されたごみが、ポイ捨てなどによって河川敷に散乱したと考えられるごみが多くを占めていた。同時に、ギターのケースやウォシュレット、タイヤなど大型のごみを故意に不法投棄したと考えられるごみもあった。
昨年の調査結果とは、大型のごみが含まれていたり、回収範囲が異なるために単純に比較はできないが、ペットボトルやポリ袋、食品包装材も含むプラスチック系のごみが個数の多くを占めているのは、昨年度調査と同様の傾向ということができ、継続的に調査を行うことで、より詳細に河川ごみの傾向を把握することができるようになるであろう。

アンケート調査では、多くの中学生が「高梁川はきたない」と感じており、河川に散乱するごみが川についての印象に悪影響を与えていると考えられた。同時に、ごみ調査に参加して「また参加したい」という感想が多かったことや、河川ごみ調査を通じて、川ごみに対する意識の啓発につながったと考えられる回答も多くあり、実際に体験を通じた学びは子どもたちに与える影響も大きいことを改めて実感できた。

今後は、調査範囲の設定を見直す、調査地点を高梁川流域に広げることで、より調査の精度を高めるとともに、市民参加型による調査を進めることで啓発活動としても広めていくことを目指したい。

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