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鋤崎八幡神社 秋祭りすきさきはちまんじんじゃ あきまつり

 「鋤崎八幡神社すきさきはちまんじんじゃは、応神天皇おうじんてんのう神功皇后じんぐうこうごう豊鋤入姫命とよすきいりひめのみこと玉依姫命たまよりひめのみことを祭神とし、建武3年(1336年)に領家職に任ぜられた平川掃部介高親が石清水八幡宮を勧請したものといわれています。
 例年11月3日に行われる「秋祭り」では、「渡り拍子」「湯立て神事」「御神幸」に続き、最後に拝殿で「宮座行事」が行われます。中でも「渡り拍子」は、御神幸の供奉楽として、美麗の花笠と衣装で飾った4人1組の跳び子が数組、かねに合わせて太鼓の周りを跳び回りながらバチで打ち踊ります。これを楽を跳ぶといい、その様は勇壮華麗で、念仏踊り系風流の芸態を示すものといわれており、祭りの最も華やかな場面です。
 「鋤崎八幡神社の秋祭り」は、時代の推移とともに祭礼組織や宮座構成員等に変容が見られはするものの、今なお、備中中西部の山間地における地縁的色彩の強く投影された伝統的な民俗として伝承され、民俗学的にも芸能史的にも高く評価されています。

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